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女は手紙で用を足す
  (西川竜章堂書。天保5年(1834)刊 『女用筆の枝折』。[京都]丁子屋源次郎ほか板)
●男は「陽」の気を受けて外を努め、女は「陰」の気を受け家内を努めるのが天地の道理ですから、家が富み栄えていくかどうかは男女が各々の役割を発揮することにあります。ですから、女は四季折々の花鳥風月の楽しみを除いては、みだりに外出すべきではありません。よって、一家や親類への挨拶や諸用件も、5回に4回は手紙で用を足しましょう。文章も整い、柔和な表現で、しかも用件が分かりやすいことを第一にして綴るのが良いでしょう。そのためにも、裁縫をする側には手紙の雛形や例文集を置いて、時々書き習いますと、自然と手紙の書き方のコツを体得して、どれほど難しい用件の文章も、さらさらと自由に書くことができるようになるものです。世間の諺にも、「習うより慣れよ」と申し伝える通りでございます。かしこ。
  吉野山 筆の枝折を 力にて 心の花の 奥を尋ねん